致命傷になるかも
労働紛争はえてして長期化するために双方にとって一大事です。
特に深刻なのは資力に乏しい労働側で、解決まで食いつなげるならたいしたもので、大半の場合は兵糧攻めにあるのではないでしょうか。
しかし使用者側にとっても時間は味方といえるほど安直ではありません。えらく費用がかかりますし、昨今の経済情勢ではさらに深刻な問題を生んでいる気配があります。
会社分割無効をめぐる有名な事件でIBM事件というのがあります。
IBMがHDD事業を日立に会社分割をしたところ、労働者の一部が訴訟を起こしたというものです。第一審控訴審とも請求棄却となり現在最高裁に上告中です。
ただ問題なのは、この事件の事実で会社分割後に労働条件を切り下げることをにおわす話があったとかなかったとかでもめているのです。そこで会社分割は進んでしまっていますが、労働条件を切り下げてしまうと、裁判とは直接は関係ないはずなのですが「ほれみたことか」ということになりかねません。
そこでどうやらまだ労働条件の切り下げをしていないようなのです。実はIBMの労働条件は同業他社から比べるとよいという指摘があり、本当だとすると、紛争が長引いているために高止まりしているようです。
そのような中でこの超大不況ですからたまりません。日立のストレージ事業はふらふらしていますが体力の一部を奪っているのかもしれませんね。
この件があったからというわけではないのでしょうが、会社分割をわざと避ける動きが実務で起きています。労働条件を下げられないので困るということですね。この不景気の中ですからそういう労働条件を下げられる再編手法のニーズがもっと増えてくるのではないでしょうか。
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