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2015年5月 3日 (日)

三菱商事、多摩テックの跡地開発をめぐって明治大学を提訴

2009年に閉園した遊園地「多摩テック」の跡地開発について、明治大学がスポーツパークを開設することを計画して、道微視商事との事業スキームが動いていましたが、東日本大震災後の建設費の高騰で、2013年11月に明治大学が中止を発表していました。

本学のスポーツパーク(仮称)事業計画について

その後も三菱商事と明治大学との間では話し合いが行われたものと思われますが、司法で決着をつけざるを得なくなった模様で、三菱商事が明治大学を提訴したことが明らかになりました。すでに第1回口頭弁論が開かれています。

三菱商事、明治大を提訴 施設計画中断で60億円請求 - 47NEWS(よんななニュース)2015/05/01 19:18 【共同通信】

遊園地「多摩テック」(東京都日野市)跡地にスポーツ施設を建てる明治大の計画が中断したため損害を受けたとして、土地の代金を立て替えた三菱商事が、明大に約60億9千万円の支払いを求める訴えを東京地裁に起こしていたことが1日、分かった。

関係者によると、1日の第1回口頭弁論で明大は請求棄却を求めた。

訴状によると、明大は2009年9月に閉園した多摩テックの跡地にスポーツ施設を建てることを計画。11年1月、三菱商事が土地を購入して開発許可を取得し、明大が土地を買い取るとの合意書を交わした。

日経の報道によると、開発スキームは、三菱商事が土地を取得して開発許可を取得、明治大学が土地を買い取るというものであったとのことです。

これだと建物の建設がどうなるのかが不明なのですが、とにかく共同事業ではあることから、明治大学によって中止とされてしまったことで三菱商事にとっては取得した土地に関して明治大学に損害賠償請求をしたということのようです。

このような開発スキームがあいまいなやり取りのまま進むとは思われませんので、あいまいなまま進んだ経緯をとらえて契約の解釈をするということではなく、建設費の高騰が事情変更の原則に抵触するのかなどの論点になるように思われますが、詳細が不明であるため憶測にすぎません。

企業と大学の共同事業について紛争になる例がちらほら見受けられますが、大学の体質もさることながら、この数年来、日本社会はとても急激な変化に見舞われることが多いためその余波を受けているという面が大きいと思われます。

 

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